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令和元年度アメリカホームステイ7日目

投稿日2019/12/30

アメリカホームステイ7日目。

本日は日曜日です。

 

ヘスペリアは今日も好天に恵まれました。

ヘスペリアの朝。雪も大分解けてきました。

 

休日の朝はゆっくりとした始動。

グランマとグランパのお宅もいつもよりのんびりとした朝を迎えます。

朝は食事を摂らず、少し時間を送らせてブランチ(brunch: breakfast+lunch )を摂ります。

この日は、たまごと洋梨を使ったパンケーキ風の料理とカリカリに焼いたベーコンでした。

 

ブランチの後はお話をしたり、遊びに来たホストファミリーのソーレンとゲームをしたり、テレビを視たりしながら夕方まで時間を過ごします。

教えたばかりの神経衰弱でも勝負。結果はソーレンに大敗でした。

ここ数日ホストファミリーとゲームをしていて気付いたことがあります。

それは、アメリカでは子どもとのゲームに一切手を抜かないということです。

考えるに、「勝てるから面白い」という勝利至上主義的な楽しさではなく、「勝てなくても面白い」というゲームの本質を楽しむことや、真剣勝負の楽しさ、「どうやったら勝てるか」という思考する楽しさを知ってもらう目的があるのでしょう。

ですから、チート(cheat:不正行為)に対しても全く甘やかすことをしません。

 

また、この日はソーレンにカードマジックを伝授しました。

習得したソーレンが家族みんなに披露して回る姿は、非常に微笑ましいものでありました。

 

夕方になると、ソーレンとその姉のセイディーと共にローラースケートリンクに出発。

ローラースケートリンクには、ホームステイに参加している多くの錦城生が来ていました。

現地コーディネーターのミシェルが、それぞれのホストファミリーに声を掛けてくれていたようです。

手を繋ぎながらスケートを楽しんでいます。

殆どの生徒が初体験という状況下で、どのように動いていくかを各々考えながら取り組み始めます。

ある者は自分で思考し、またある者はホストファミリーにアドバイスを貰ったり…。

生徒たちに「ホストファミリーとのコミュニケーションによって困難に立ち向かう」という選択肢が出てくるようになったことに対して、素直に嬉しく思いました。

 

そういった創意工夫もあって、僅か90分程の体験でしたが、生徒たちは来た当初と比べるとかなりの上達を見せていました。

 

今日でアメリカホームステイは7日目、丁度折り返し地点に到達しました。

この1週間という時間の中で、生徒の中にはホストファミリーと本当の兄弟の様に仲好くなっている者も出てきています。

 

これは、自国と異なる文化の中で自らのコミュニケーションについて思考・表現することができるようになってきている証だと思います。

勿論本人の努力もありますが、その裏には、貴重な家族の時間を割いて我々を受け入れてくれているホームステイファミリーの多大な尽力があります。

彼らと過ごした短くも濃密な時間があって、初めて私たちが成長することを成し得ているのだと感じました。

 

このアメリカホームステイプログラムの醍醐味は当にそういった部分にあるのだと思います。

残り1週間の中で、1人でも多くの生徒が自分と異なるものを享受し、それに対して自ら思考・表現できるようになることを祈ってやみません。

 

さて、明日はその為の足掛かりとして英語レッスンがあります。

そして、午後には老人ホームの訪問が予定されています。

 

生徒たちが何を感じ、考え、得ていくのか。

今から楽しみでなりません。

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